“刃鉄”の読み方と例文
読み方割合
はがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずずんっ、ずしいんっ、と武蔵の手にある刃鉄はがねが、つよい震動を、自己の心臓へ送るたびに、彼の剣は人間の骨を斬っているのだった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
常に、厳しい鍛錬の道に起き臥して、自分を刃鉄はがねのようにきたえ固めること以外には、生命いのちを呼吸させたことのない武蔵だった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)