“出流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いづる33.3%
いずる33.3%
でなが33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小來川から出流いづるの方へ出て來るには、草山を越えたり、溪を渉つたりして、かなりに難儀な迷ひ易い路を一日歩かなければならなかつた。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
東日本でも甲州の都留つるの郡、下野しもつけ出流いずる山などがあって、元は全国にわたった用語のように思われる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
弁当には玉子焼きとものとが入れられてあった。小使は出流でながれのぬるい茶をついでくれた。やがてじじいはわきに行って、内職のわらを打ち始めた。夜はしんとしている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)