“出様”の読み方と例文
旧字:出樣
読み方割合
でやう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其晩は火の様に、熱くて赤い旋風つむじなかに、あたまが永久に回転した。代助は死力を尽して、旋風つむじなかからのが出様でやうと争つた。けれども彼のあたまは毫も彼の命令に応じなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まあ這入れと申し訳に云ふのを聞き流して、いや別段用ぢやない。うしてゐるかと思つて一寸ちよつとて見た丈だ。出掛でかけるなら一所に出様でやうと、此方こつちから誘ふ様にしておもてて仕舞つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「君くなら、一所に出様でやう。僕も散ながら、其所そこくから」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)