出合いであ)” の例文
かどの戸引啓ひきあけて、酔ひたる足音の土間に踏入りたるに、宮は何事とも分かず唯慌ただあわててラムプを持ちてでぬ。台所よりをんなも、出合いであへり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
九平 ほかにない、姫川図書め、しにものぐるいに、確にそれなる獅子母衣に潜ったに相違なし。やあ、上意だ、逆賊出合いであえ。山隅九平向うたり。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
出合いであたまえ」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)