凹路くぼみち)” の例文
馬に一むちあてると、馬車は遠ざかっていった。二人はライン河のそばの小さな凹路くぼみちの入口にもどって来た。太陽は野に没していった。小道は河水とほとんどすれすれに通じていた。
一度彼は、農家の門口で、壁をとり巻いてる凹路くぼみちの影で、彼女を待ち受けた。そして彼女が通るのをとらえ、激しく抱きしめた。娘はこわがって泣き出した。彼女はもうほとんど彼を忘れていた。