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凌霄花
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のうぜんかずら
ふりがな文庫
“
凌霄花
(
のうぜんかずら
)” の例文
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
はますます赤く咲きみだれ、
夾竹桃
(
きょうちくとう
)
の
蕾
(
つぼみ
)
は後から後からと
綻
(
ほころ
)
びては散って行く。
百日紅
(
さるすべり
)
は依然として盛りの最中である。
虫の声
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
美女桜の花は濃紅、松葉菊の花は淡紅、ロベリヤは
菫
(
すみれ
)
よりも小さな花で紫、他の一種は
苧環草
(
おだまきそう
)
に似た花と葉で、花の色は
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
の如き樺色である。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と流れ風が、始めてなま暖かく、柱の間を吹いて、うす甘い
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
のにおいが、どこからかそっと一同の鼻を襲った。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その光は巻き上げた
支那簾
(
しなすだれ
)
と共に、柱や簾に絡んでいる
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
にやや強く当る。欄干の下に花壇もあるらしい。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
うすい
靄
(
もや
)
の上から、静かに荒廃した町を見おろしている——と、その中で、かすかに
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
のにおいがした。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
ただ、母になるという喜びだけが、そうして、また、自分も母になれるという喜びだけが、この
凌霄花
(
のうぜんかずら
)
のにおいのように、さっきから彼女の心をいっぱいにしているからである。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“凌霄花(ノウゼンカズラ)”の解説
ノウゼンカズラ(凌霄花、学名: Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の落葉性のつる性木本。夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばす。
中国原産で平安時代には日本に渡来していたと考えられる。夏の季語。
(出典:Wikipedia)
凌
漢検準1級
部首:⼎
10画
霄
漢検1級
部首:⾬
15画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“凌霄”で始まる語句
凌霄
凌霄葉蓮
凌霄葉蘭