“円融”の読み方と例文
読み方割合
えんゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのずから円融えんゆう活滑の制をなしたるものなれども、外に対する点においては、かかる雑駁ざっぱくにして錯綜したる非論理的政制のはなはだ不都合なるは、余儀なき次第といわざるを得ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
今度校刻すべき書は、円融えんゆう天皇の天元てんげん五年に、丹波康頼たんばやすよりが撰んだという『医心方いしんほう』である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
またこれを万葉巻第一に選び載せた態度もこだわりなくて円融えんゆうとも称すべきものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)