円筒形えんとうけい)” の例文
幸い持合せのちと泥臭どろくさいが見かけは立派な円筒形えんとうけいの大きな舶来はくらい唐墨とうぼくがあったので、こころよく用立てた。今夜見れば墨痕ぼくこん美わしく「彰忠しょうちゅう」の二字にって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
大きな円筒形えんとうけいの頭、がっちりした幅の広い肩、煙突えんとつを二つに折ったような腕——それが、のっそりと煙の中からあらわれたところを見ると、なんとそれはグロテスクな恰好かっこうをした機械人間ロボットであった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)