内金うちきん)” の例文
雜誌の第三號印刷代の内金うちきんを渡せる見込みがないので、原稿をまはす日限が來たに拘らず、まだその標準も立つてゐない。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「貴、貴様は! 最初十円だけ渡さうと言つたら、十円では受取らん、利子の内金うちきんでなしに三日間の延期料としてなら受取る、と言つて持つて行つたぢやないか。それからついこの間又十円……」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
内金うちきん壹分請取
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)