兵船ひょうせん)” の例文
あれ、あの向うに……松林の薄黒う見ゆるは……文字ヶ関から大里だいりの浜、あれをうしろにして味方の兵船ひょうせんはおよそ五百艘、さながら大鳥がつばさをひろげたように、左右に開いて陣取っていたのじゃ。
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
追々つづく数多あまた兵船ひょうせん
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)