六道ろくどう)” の例文
この因果相続の理によりて、生前死後ながく浮沈昇降して、六道ろくどうの間に生滅輪廻りんねすることを説くもの、これ仏教なり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
乱麻らんまの世に会うてぜひもないが、この子だけは、芸能のみちに名をあらわすほどな者になし給え、修羅殺伐しゅらさつばつ六道ろくどうの外に立つ者となさしめ給えと、親心
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六道ろくどうつじに迷うなよ
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
武者もすたって来たものだが、世も六道ろくどうノ辻そのまま、ひどい地獄のそうに近づいて来たものだと思う。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)