公田こうでん)” の例文
秋壑はまたある時、浙西せつせいに於て公田こうでんの法を行うたが、人民がその悪法に苦しんだので路傍へそれを謗った詩を題した者があった。
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
大炊寮おおいりょう廩院りんいんでは、財務官たちが、青くなって、全国の庄家しょうけ(荘園役所)にたいし、私田、公田こうでんの徴税と輸送とを、督促するのに、眼のいろを変えていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)