全損まるぞん)” の例文
そこで辛さくらべを為るのだが、君の方は三百円の物が六百六十円になつてゐるのだから、立前たちまへにはなつてゐる、此方こつちは三百九十円の全損まるぞんだから、ここを一つ酌量してもらひたい、ねえ、特別の扱で
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)