“児子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にご50.0%
じし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京の崎山某という紳士がちかごろ頻繁に東京大阪間を往復して児子にご家に出入している。最初崎山は代議士であると誤解されていた。が、違うらしいのだ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
最近児子にご政江はパアマネントウェーヴをかけた。目下流行の前髪をピンカールしたあれである。明治三十年生れの、従ってことし四十三歳の政江はそのため一層醜くなった。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
そうして是がただ安産の守り、または児子じしの平安なる生育のみに、特効あるかのごとくには信じていなかったろうからである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)