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先殿
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せんとの
ふりがな文庫
“
先殿
(
せんとの
)” の例文
と云うから其の釜を見ると又驚きました、というは、
先殿
(
せんとの
)
飛騨守さまから拝領の蘆屋の釜ゆえ、是はどうも思い掛けないことと考え
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
十重二十重
(
とえはたえ
)
に囲まれては、老功な武者でも
籠城
(
ろうじょう
)
がしにくいぞ。ええ
情
(
なさけ
)
ない、お家の没落を見てどうしておめおめと生きておられよう、
先殿
(
せんとの
)
への申訳、まッこの通り。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「千之丞殿の伯父御は
先殿
(
せんとの
)
様の
追腹
(
おいばら
)
を切られたとかいいますが、それはほんとうのことですか」
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此方
(
こっち
)
は山風の一節切、これは
文屋
(
ぶんや
)
の
康秀
(
やすひで
)
が吹いた笛で、
先殿
(
せんとの
)
飛騨守さまへ笛を御教授申したところから拝領した品だが、
私
(
わし
)
は何処へ
往
(
ゆ
)
くにも首へ掛けて放さんが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
即ち麻布六本木に西国某藩の上屋敷があって、ここに
先殿
(
せんとの
)
のお部屋様が隠居所として住って居られたが、幾年来別に変った事もなく、怪しい事もなく、邸内無事に暮していた。
池袋の怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“先殿”で始まる語句
先殿様