“先殿”の読み方と例文
読み方割合
せんとの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うから其の釜を見ると又驚きました、というは、先殿せんとの飛騨守さまから拝領の蘆屋の釜ゆえ、是はどうも思い掛けないことと考え
十重二十重とえはたえに囲まれては、老功な武者でも籠城ろうじょうがしにくいぞ。ええなさけない、お家の没落を見てどうしておめおめと生きておられよう、先殿せんとのへの申訳、まッこの通り。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「千之丞殿の伯父御は先殿せんとの様の追腹おいばらを切られたとかいいますが、それはほんとうのことですか」
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)