兄弟分きょうだいぶん)” の例文
兄弟分きょうだいぶんになればい悪いをあかしあうのが兄弟分だ、兄分あにぶんの己の口から縛らせる気遣きづけえねえ、殺したから殺したと云えと云うに
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一つには平常いつも同じような身分の出というところからごくごく両家が心安くし合い、また一つには若崎が多くは常に中村の原型によってこれをることをする芸術上の兄弟分きょうだいぶんのような関係から
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
手前てめえ殺したと打明けて云えよ、手前の悪事を、己は兄分あにぶんだから云う気遣きづけえはねえ、おたげえに、悪事を云ってくれるなと隠し合うのが兄弟分きょうだいぶんのよしみだから、是っぱかりも云わねえから云えよ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)