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元来
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もとき
ふりがな文庫
“
元来
(
もとき
)” の例文
旧字:
元來
茫然
(
ぼうぜん
)
と見守っていた亀吉は、歌麿の姿が吸いこまれたのを見定めると、
嫉妬
(
しっと
)
まじりの舌打を頬冠りの中に残して、
元来
(
もとき
)
た
縁生院
(
えんじょういん
)
の
土塀
(
どべい
)
の方へ引返した。
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
白は
元来
(
もとき
)
た木々の
間
(
あいだ
)
へ、まっしぐらにまた
駈
(
か
)
けこみました。茶色の子犬も嬉しそうに、ベンチをくぐり、
薔薇
(
ばら
)
を
蹴散
(
けち
)
らし、白に負けまいと走って来ます。
白
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし坊ちゃんは
勇敢
(
ゆうかん
)
です。白はたちまち左の肩をぽかりとバットに打たれました。と思うと二度目のバットも頭の上へ飛んで来ます。白はその下をくぐるが早いか、
元来
(
もとき
)
た方へ逃げ出しました。
白
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“元来”の意味
《名詞・形容動詞》
はじめからそのような状態や性質であること。もともと。
物事を説明したり、疑問を呈したりする場合に、文頭に置いて接続詞的に用いる語。そもそも。
(出典:Wiktionary)
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“元来”で始まる語句
元来仏法無多子