“側師”の読み方と例文
読み方割合
がわし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山上の小屋としては、甲武信岳を少し下ったミズシに側師がわしの空小屋があって、二度ばかり之を利用したのみである。
初めて秩父に入った頃 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
其処には側師がわしの通行する立派な路がある。自分等は国境山脈を三時半に出発して六時に梓山へ着いた。其時は可成かなり急いだのであるが、三時間あれば不足はあるまい。
甲武信の側師がわしの小屋に泊って、雨に降り込められた翌日の午後、降りしきる雨を衝いて、大きな油紙を頭から被り、荒縄を帯にして山から下った三人の異様な姿には、流石さすがに村の人も驚いていた。
思い出す儘に (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)