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倦怠
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アンニュイ
ふりがな文庫
“
倦怠
(
アンニュイ
)” の例文
疲労または
倦怠
(
アンニュイ
)
が一たんそうしたものに変わったが最後、いつも私は終わりまでその犠牲になり通さなければならないのだった。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
こう解釈した時、誰も彼の精神生活を評してつまらないとは云うまい。コムトは
倦怠
(
アンニュイ
)
をもって社会の進歩を
促
(
うな
)
がす原因と見たくらいである。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこには度をすぎた懇切——人生に
倦怠
(
アンニュイ
)
を感じている俗人のわざとらしい努力——が大分あるように、初め私には思われた。
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
無窮の
倦怠
(
アンニュイ
)
。……それは、生成第四期における地球の状態を物語りながら、しずかに死滅した輪廓を燦めかせていた。有史以前の壮大な
抒情感
(
リリスム
)
。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
私がいつも
倦怠
(
アンニュイ
)
に襲われたとしても、自然のなかの美しいものを眺めたり、人間の制作のなかの優れにもの、卓越したものを見たりすると、つねに自分の心に興味が起り
フランケンシュタイン:02 フランケンシュタイン
(新字新仮名)
/
メアリー・ウォルストンクラフト・シェリー
(著)
▼ もっと見る
本郷の通りまで来たが
倦怠
(
アンニュイ
)
の感は依然として
故
(
もと
)
の通りである。何処をどう歩いても物足りない。と云って、人の
宅
(
うち
)
を訪ねる気はもう出ない。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
倦怠
(
アンニュイ
)
でどうにもならなくなっているのに、なんとかしてむかしの感激をとり戻そうと努力している永遠の恋人〉という長いタイトルをつけている。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それは見ていて決して残酷でなくはなかった。しかしそれを助けてやるというような気持は私の
倦怠
(
アンニュイ
)
からは起こって来ない。彼らはそのまま女中が下げてゆく。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
倦怠
(
アンニュイ
)
とはまるで正反対のあの幸福な気分、——心の視力を蔽うていた
翳
(
かすみ
)
—— άχλυς ἤ πρἱν έπῆεν
4
がとれ、知力は電気をかけられたように
群集の人
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
倦
漢検準1級
部首:⼈
10画
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“倦怠”で始まる語句
倦怠期
倦怠感
倦怠相
倦怠状