俯伏うつふ)” の例文
たちまち正道は縛られた縄が解けたように垣のうちへ駆け込んだ。そして足には粟の穂を踏み散らしつつ、女の前に俯伏うつふした。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
地下室の不二子は頭上のただならぬ物音におびえ、長椅子に俯伏うつふして震えていた。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
俯伏うつふさしめぬ——而して部衆おのおの青銅の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)