修史しゅうし)” の例文
それによると司馬談は己のまたちがたきを知るや遷を呼びその手をって、ねんごろに修史しゅうしの必要を説き、おのれ太史たいしとなりながらこのことに着手せず
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
事業にかかる前に、修史しゅうしの根本精神をどこに置くかのほうが、もっと重大な問題であろう。この際、わしは明らかに告げておく。いまは実に漢学ばかりだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで謹慎きんしんするようになってから、はじめて、彼は、自分がこのひと月狂乱にとりまぎれておの畢生ひっせいの事業たる修史しゅうしのことを忘れ果てていたこと、しかし、表面は忘れていたにもかかわらず
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
いや国史の神泉しんせんともいうべき大規模な修史しゅうしをなしとげておきたい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
修史しゅうしの大業は始められた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)