“俗耳”の読み方と例文
読み方割合
ぞくじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何と云う歌か忘れてしまったが、決して三十一文字みそひともじたぐいではない、もっと活溌かっぱつで、もっと俗耳ぞくじに入りやすい歌であった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やや晦渋かいじゅうであるが、その傑作は二、三にして止らず、俗耳ぞくじは楽しませなくとも、音楽的教養の高い人を飽かせないだけの美しさと純粋に芸術的な良さを持っている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)