作用はたら)” の例文
我を取囲む錯雑せる悲惨みじめさの意識。事物そのものに内在せる悲劇が作用はたらいて救い難い暗さに迄私を塗込める。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この冗談の底に作用はたらいてゐたと思はれぬ節もないではない。
雨宮紅庵 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)