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余燼
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もえさし
ふりがな文庫
“
余燼
(
もえさし
)” の例文
旧字:
餘燼
暗いからわからぬが、何か釜らしいものが戸外の
一隅
(
かたすみ
)
にあって、
薪
(
まき
)
の
余燼
(
もえさし
)
が赤く見えた。薄い煙が提燈を
掠
(
かす
)
めて淡く靡いている。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
お文倉にも火の
粉
(
こ
)
や
余燼
(
もえさし
)
が落下いたしましたが、それは難なく消しとめ、やがて薄らぎそめた余煙の中で、松王さまもわたくしどもも御文庫の無事を喜び合ったことでございます。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
梅仙女は恐れ
慄
(
おのの
)
き、江柄三十郎は石に打たれたように打ちひしがれました。併し歓楽の
余燼
(
もえさし
)
は、その下から情火を煽って、恐れと疑いとの中にも、二人の宴楽は暁方まで続きました。
新奇談クラブ:01 第一夜 初夜を盗む
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お文倉にも火の
粉
(
こ
)
や
余燼
(
もえさし
)
が落下いたしましたが、それは難なく消しとめ、やがて薄らぎそめた余煙の中で、松王さまもわたくしどもも御文庫の無事を喜び合つたことでございます。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
“余燼”の意味
《名詞》
余燼(よじん)
何かが燃えた残り。もえさし。
後に残る影響。
(出典:Wiktionary)
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
燼
漢検1級
部首:⽕
18画
“余燼”で始まる語句
余燼濛々