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佇立
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つった
ふりがな文庫
“
佇立
(
つった
)” の例文
黒吉は、相変らず
佇立
(
つった
)
った儘、その葉子の後姿の、異様に蠢めく腰部のふくらみに、激しい憎悪に似た誘惑を覚えて眼をつぶった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
何もそう謝るには及びません、僕も実は貴様が先刻僕の前に
佇立
(
つった
)
って僕ばかり見て
居
(
い
)
た時の風が
何
(
なん
)
となく
怪
(
あやし
)
かったから、それで
此処
(
ここ
)
へ来て
貴様
(
あなた
)
の
為
(
す
)
ることを
覗
(
うか
)
ごうて居たのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
狂騒なジンタがまき起っても、黒吉はまだタッタ一人、その楽屋裏に
佇立
(
つった
)
っていた。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
或は笑いさざめき
乍
(
なが
)
ら、或は高く小手をかざしながら、ぽかんと
佇立
(
つった
)
った鷺太郎の前を
馳抜
(
かけぬ
)
ける時の、美少女の群の中からは、確かに磯の香ではない、甘い、仄かな、乙女のかおりが
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
そして、阿呆のように、ぽかんと口を開けて
佇立
(
つった
)
った儘、口もきけなかった——。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
“佇立”の意味
《名詞》
佇立(ちょりつ / ちょりゅう)
しばらくその場に立ち止まること。佇(たたず)むこと。
(出典:Wiktionary)
佇
漢検1級
部首:⼈
7画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“佇立”で始まる語句
佇立所
佇立瞑目