“伊達者（ダンディ）” の例文
サモア人は自ら強いることを好まない。彼等の好むのは、歌と踊と美服（彼等は南海の伊達者（ダンディ）だ。）と、水浴とカヴァ酒とだ。
光と風と夢 (新字新仮名) ／ 中島敦(著)
ホテル第一の伊達者（ダンディ）の越智氏も、その前へ出ると、急に影がうすくなったような工合だった。
キャラコさん：01 社交室 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
これは、小才を利かしてごまかして活計（くらし）を立てる方々、と定義してもよかろう。彼らは二つの隊に分れて公衆を餌食にしているように思われる、——すなわち伊達者（ダンディ）の隊と、軍人の隊とだ。
群集の人 (新字新仮名) ／ エドガー・アラン・ポー(著)
隙のない伊達者（ダンディ）だったのだそうである。
我が家の楽園 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)