“伊勢久”の読み方と例文
読み方割合
いせきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは平田門人仲間に知らないもののない染め物屋伊勢久いせきゅうの店のある麩屋町ふやまちに近い。正香自身が仮寓かぐうするころもたなへもそう遠くない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「そうでしたよ。ちょうど、わたしは京都の方でしたよ。あの手紙は伊勢久いせきゅうの店のものに頼んで、飛脚で出したように覚えています。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
京都麩屋町ふやまちの染め物屋で伊勢久いせきゅうと言えば理解のある義気に富んだ商人として中津川や伊那地方の国学者で知らないもののない人の名が、この正香の口から出る。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)