伊予介いよのすけ)” の例文
いよいよ望みのないことのわかる日まではと思ってそれきりにしてあるのであったが、そこへ伊予介いよのすけが上京して来た。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
今も伊予介いよのすけの家の小君こぎみは時々源氏の所へ行ったが、以前のように源氏から手紙を託されて来るようなことがなかった。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
以前の伊予介いよのすけは院がおかくれになった翌年常陸介ひたちのすけになって任地へ下ったので、昔の帚木ははきぎもつれて行った。
源氏物語:16 関屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
伊予介いよのすけが十月の初めに四国へ立つことになった。細君をつれて行くことになっていたから、普通の場合よりも多くの餞別せんべつ品が源氏から贈られた。またそのほかにも秘密な贈り物があった。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)