“伊三”の読み方と例文
読み方割合
いさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平素ふだんは「山県さん」とか、「伊三いさはん」とか言ふ事にめてゐるが、「閣下」と言つて相手が健康体に恢復するものなら、これに越した事は無からうと思つたのだ。
伊三いさどん、大変な道だろう。さアお上り。」水口みずぐちの障子を明けたかみさんは男の肩へ手をやって
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
金兵衛さんが紺の透通すきとおった着物を着て、白扇はくせんであおいで風通しのいい座敷に座っていると、顔見知りの老船頭だの、大工の棟梁とうりょうのところの伊三いさというおいだのがかわるがわるに
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)