“仮葺”の読み方と例文
読み方割合
かりぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔ふうな藁の仮葺かりぶきは、今もまだそちこちに見られるが、それとこの新らしい藁屋とのちがいは、誰の目にもはっきりとしている。皆さんはただ注意して見ればよいのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とりあえず半蔵は身軽な軽袗かるさんをはいて家の外へ見回りに出た。自分方では仮葺かりぶきの屋根瓦やねがわらを百枚ほども吹き落とされたと言って、それを告げに彼のところへ走り寄るのは隣家伏見屋の年寄役伊之助だ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)