仮托かたく)” の例文
けれど無数の書名は、じっさいには、ほんとの太平記の内容とは、何のかかわりもなく、ただその“太平”ということばの持つ広さやばくとした思わせぶりに仮托かたくしたものが大部分であるといってよい。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、二仮托かたくして可なりでげす。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)