“仮宮”の読み方と例文
読み方割合
かりみや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本殿から仮宮かりみやまでの十町の道には、一間幅にずっと白砂が敷いてあるので、道筋だけはようやくわかるくらいなもの。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その翌日は、お札の降ったところの原の真中に、白木造りの仮宮かりみやが出来ました。その晩には仮宮の前へ、誰がするともなく、おびただしい鏡餅の供え物です。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
氏経様は、その中を、時の権力や貧苦とたたかい、諸人を説きあるいて、やっと明応の六年ころ、仮宮かりみやの御遷宮をすることができたというのです。——ずいぶん呆れるじゃありませんか。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)