仙家せんけ)” の例文
これが、仙家せんけの不死の霊薬でござるよ。この一杯の霊酒を服すると、諸々もろもろの罪障を解脱げだつし、我等の魂は、汚い血肉を捨てて、生きながら浄土の法悦をける。
客の小山先ず一口あじわい「なるほどこれは妙な酒だ。まるで仙人の飲みそうなものだ。仙家せんけの菊水とでもいうようだね」小山の妻君も「私にも戴けますね、大層結構です」大原も「これはおつだ」と一口に飲み干さんとするを
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)