“他処行”のいろいろな読み方と例文
旧字:他處行
読み方割合
よそゆき60.0%
よそゆ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして他処行よそゆきの着物を——それも久留米絣のものだったが——着込んで、古いマントにくるまって、早くから家を出かけた。
枕もとには母様が嫁入の時に着たキモノの絹の小さなキレや、母様がずっと昔、まだ桃割を結ってた時分の、他処行よそゆきのお羽織の紺青色のキレがあった。
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
他処行よそゆきの着物を着たり、半分裸だったり、笑ったり、ひたいに八の字を寄せたり、種々様々な姿で、立派な背景の中におさまっている。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
これらの短文の中のあるものは、その後に自分の書いた「他処行よそゆき」の随筆中に、少しばかりちがった着物をきて現われているのもある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)