仏種子ぶっしゅし)” の例文
心事は元より未了であったけれども、しん澄み、気冴えた暁天の座などには、仏種子ぶっしゅしが知らず知らず増長して、かすかながらも、悟道に似た閃きが、心頭を去来することがあった。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)