仏慈悲ぶつじひ)” の例文
それから某宗ぼうしゅうの管長某師は蟹は仏慈悲ぶつじひを知らなかったらしい、たとい青柿を投げつけられたとしても、仏慈悲を知っていさえすれば、猿の所業を憎む代りに、かえってそれを憐んだであろう。
猿蟹合戦 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)