今庄いまじょう)” の例文
そのうちに武田勢が今庄いまじょうに到着したので、諸藩の探偵たんていは日夜織るがごとくであり、実にまれなる騒擾そうじょうであったという。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
唯今ただいま鯖江さばえ鯖波さばなみ今庄いまじょうの駅が、例の音に聞えた、中の河内、木の芽峠、湯の尾峠を、前後左右に、高く深く貫くのでありまして、汽車は雲の上をはしります。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日いッぱいに、越前今庄いまじょうに宿営した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその池を見ようと思って、今庄いまじょう駅から五里ばかり、わざわざここまで入込いりこんだのじゃ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)