“人品骨柄”の読み方と例文
読み方割合
じんぴんこつがら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焚火の火が赤々と燃え上るにつれて、集まったやからの人品骨柄じんぴんこつがらが、こちらの暗いところの神尾主膳の眼にはっきりわかる。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もともとこの男の人品骨柄じんぴんこつがらは、いやしくない。立派な顔をしている男ほど、借金を多くつくっているものである。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
二三軒隣では、人品骨柄じんぴんこつがら天晴あっぱれ黒縮緬くろちりめんの羽織でも着せたいのが、悲愴ひそうなる声を揚げて、ほとんど歎願に及ぶ。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)