亡羊ぼうよう)” の例文
洋々塾ようようじゅく村岡博むらおかひろし氏が、原文の一字一句をもゆるがせにすることなく多大の労苦を物ともせずに、章一章こくめいに日本語に写して塾の雑誌『亡羊ぼうよう』に
茶の本:01 はしがき (新字新仮名) / 岡倉由三郎(著)
この『茶の本』はかつて『亡羊ぼうよう』に載せた訳に多少筆を加えまとめてこの文庫に収めたものである。
茶の本:02 訳者のことば (新字新仮名) / 村岡博(著)
が、その三町を超ゆる絶壁に比ぶれば、そこになお、亡羊ぼうようの嘆があった。里人は市九郎の熱心に驚いたものの、いまだ、かくばかり見えすいた徒労に合力するものは、一人もなかった。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)