亡父なきちち)” の例文
僕の耳には亡父なきちち怒罵どばの声が聞こえるのです。僕のには疲れはて身体からだを起して、何も知らない無心の子をいだき、男泣きに泣きたもうた様が見えるのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
わがには亡父なきちちのこし給ひし書籍盆栽文房の器具すくなからず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
姫はすずろに亡父なきちち
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)