乾反葉ひそりば)” の例文
一方の壁の前に、テエブルと椅子とが置いてあって、卓の上には花瓶に南天が生けてあるが、いつ生けたものか葉がところどころ泣菫きゅうきん所謂いわゆる乾反葉ひそりばになっている。その側に水を入れた瓶とコップとがある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
乾反葉ひそりばにまじるすみれをおぼつかな陽炎をのみ見つつあやなし
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
えつや、黄櫨はじ乾反葉ひそりばに、またつるばみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
そそ走りゆく乾反葉ひそりば
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
乾反葉ひそりばしらむ籬根まがきね
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)