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乱次
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しどけ
ふりがな文庫
“
乱次
(
しどけ
)” の例文
旧字:
亂次
秋草を銀で
刺繍
(
ぬいとり
)
して、ちらちらと
黄金
(
きん
)
の露を置いた、薄いお太鼓をがっくりとゆるくして、
羅
(
うすもの
)
の裾を敷いて、
乱次
(
しどけ
)
なさったら無い風で、美しい
足袋跣足
(
たびはだし
)
で、そのままスッと、あの別荘の縁を下りて
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
傍
(
そば
)
へ寄って見ると、案の定、
跣足
(
はだし
)
で居る、実に
乱次
(
しどけ
)
ない風で、
長襦袢
(
ながじゅばん
)
に
扱帯
(
しごき
)
をしめたッきり、鼠色の上着を合せて、兵庫という髪が
判然
(
はっきり
)
見えた、それもばさばさして今寝床から出たという姿だから
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
乱
常用漢字
小6
部首:⼄
7画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
“乱次”で始まる語句
乱次無