並勝なみすぐ)” の例文
並勝なみすぐれて御人の好い旦那様ですから、どんなはげしい御腹立の時でも、面と向ってはひとにそれを言得ないのでした。旦那様は御自分の髪の毛を掻毟かきむしって、畳をって御出掛おでましになりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)