不礼ぶれい)” の例文
旧字:不禮
士「貴公はなんだ、捨ておけ、武士に向って不礼ぶれい至極、手打に致すは当然あたりまえだわ、それとも貴公は此の町人のつれか」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくしはお隣座敷に相宿に成りました者で、只今彼所あすこにて承われば重々貴方様の御尤もで、実に此の者共はしからん奴で、先刻より様々の不礼ぶれいを申し上げ何とも申し様もございませんが
実はその婆が妾奉公に世話をしてやると云ったのを、お筆の親が侍の事で物堅いから、しからん不礼ぶれいな婆だと悪口あっこうを申して帰しましたのを遺恨に思って、たくんでされたと云う事もすぐに分って
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
金を持って来れば必らずなびくと申しますから、昨夜二十金才覚致して持って参りますと、それを不礼ぶれいにも遊女の身として拙者へ対して悪口あっこうを申すのみか、金を膝の上へ叩付けましたから残念に心得
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)