下値げじき)” の例文
とかく虚飾が勝つ時世だ、そういう時世での大道商い、踏み倒されるのは当然だろうて。そこでよろしい悟りをひらいて、ぐっと下値げじきに売ることにしよう。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天保以来、殿様も格落かくおちにて、銭の出る遊びを厭いたまい、下値げじきの小格子で早乗打を遊ばされる。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)