三鞭シヤンペン)” の例文
巴里パリイで飲むなら一びん八フランも取られる三鞭シヤンペン質の美味うまい酒だが、此処ここでは産地が近くて税が軽いからわづかに二フラン五十の散財でい気持に酔ひながら、更に村外れまで徒歩を試みた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
船中のクリスマスは相応に立派な飾りつけが出来たが、二等室は動揺がひどいので日本人の大部分は食卓に就かなかつた。一等室の食卓では西洋人も予等もたがひ三鞭シヤンペンさかづきを挙げていはひ合つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)