“三藐院”の読み方と例文
読み方割合
さんみゃくいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の間には三藐院さんみゃくいんの掛物がかけてありました。三藐院の掛物は感心こそすれ、あえて異様とするには足りないのですが、その下の置物がたしかに異様でありました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから古来もともとやかましくいわれておりますが能書はやはり弘法大師であり、道風であり、逸勢はやなりであり、あるいは嵯峨天皇のごとき、あるいはずっとくだりまして三藐院さんみゃくいん、近衛公。
三藐院さんみゃくいん近衛信尹のぶただ、烏丸大納言光広、本阿弥光悦ほんあみこうえつ、松花堂昭乗しょうじょう等であった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)