“さんみゃくいん”の漢字の書き方と例文
語句割合
三藐院100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
問題の髑髏が三藐院さんみゃくいんの掛物の前で、ビクビクと震動すると見る間に、すっくと床の間いっぱいに立ち上りましたが、それは骸骨の上に衣冠束帯を着けて現われました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「今、わたくしの手すさびといいましたが、その構図に配してある和歌文字うたもじは、近衛三藐院さんみゃくいん様のお作で、またお書きになったのもあのお方です。ですから、ありようは二人の合作と申さなければなりません」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
では髑髏どくろは——と見ると、髑髏は宵のままで更に異状はなく、三藐院さんみゃくいんはと見れば、これも更に微動だもせず、文字を再び読み解いてみると、「置くは露」といったような筆画ひっかくは一つもなくて
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)