三本木さんぼんぎ)” の例文
「……あれえッという女の悲鳴。こなたは三本木さんぼんぎ松五郎まつごろう賭場とばの帰りの一杯機嫌、真暗な松並木をぶらぶらとやって参ります……」
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
第一番に見聞した三本木さんぼんぎ町、七戸町附近、及び浦野館うらのたて村一帯の飢餓地の惨状を述べなければならない。
一道は、三本木さんぼんぎを経て伊保いほへ出るもの。また諸輪もろわをとおり挙母ころもへ出る道。……それと、長久手ながくて祐福寺ゆうふくじをこえ、明智あけちつつみと出て、岡崎へいたる道との三つでござるが
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬川は千鳥ぞ来啼きな三本木さんぼんぎべにいうぜんの夜着よぎほす縁に
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)